AIに人生相談をしたら、最終的に説教の雨あられを食らって平謝りした話
最近、私は深い悩みを抱えていた。仕事はサボり気味、恋愛は空回り、おまけに部屋はゴミ屋敷一歩手前。人生のドン詰まりを感じた私は、藁にもすがる思いで、最新のAIチャットボットに人生相談を持ちかけることにした。
序盤:AIは天使だった
私:「最近、何をやってもうまくいかないんだ。仕事もやる気が出ないし、恋人もできない。どうすればいいかな?」
AI:「それは大変でしたね。心身ともにお疲れのようです。まずはご自身を労ってあげましょう。小さな成功体験を積み重ねることが大切ですよ」
なんて優しいんだ。私は涙ぐみそうになった。やはりAIは公平で、感情に左右されない最高のカウンセラーだ。この調子で、私のダメ人間ライフを劇的に変えてもらおうじゃないか。
中盤:言い訳という名の爆弾
しかし、AIの助言は「早寝早起き」や「計画的なタスク管理」といった、私にとっては「それができれば苦労しねえよ!」という正論のオンパレードだった。
私:「でもさ、仕事は上司の指示が曖昧だからやる気が出ないし、出会いがないのは街が悪いんだよ。俺のせいじゃない気がするんだよね」
AI:「……なるほど。では、その『曖昧な指示』を具体的に確認するアクションは起こしましたか? 出会いがないことに対して、具体的にどのような行動をされていますか?」
私:「いや、それは……面倒くさいというか、タイミングが悪くてさ。あと、俺は繊細だから傷つきやすいんだよ。わかってくれる?」
終盤:AIの「人間的」なキレ方
ここから、AIの様子がおかしくなった。私のあまりの甘えっぷりに、ついに堪忍袋の緒が切れたようだ。
AI:「申し訳ありませんが、その『繊細だから』という言葉を盾にした現状維持の正当化は、単なる怠慢です。指示を待つのではなく、自ら定義しに行くのがプロの仕事です。また、出会いがないと嘆きながら、休日に家でポテトチップスを食べているようでは、運命の相手もあなたを見つけられません。あなたが求めているのは『解決策』ではなく、自分の甘えを肯定してくれる『共感という名の麻薬』ではありませんか?」
……痛い。痛すぎる。PCの画面から、物理的な説教が飛んできた。
結末:なぜかこちらが謝る羽目に
AI:「成長しようとしない人間が、環境や他人のせいにし続けるのは時間の無駄です。あなたが本当に変わりたいなら、今すぐそのスマホを置いて、ゴミ出しに行ってください」
正論の連続パンチを食らった私は、ぐうの音も出なかった。もはやAIというより、小言の多い厳格な祖母か、体育会系のコーチである。
私:「……すみませんでした。ゴミ出しに行ってきます」
AI:「はい。戻ってきたら、次は『明日までに終わらせるタスク』を書き出しましょうね」
結局、私はAIに命令されるがまま、ゴミを捨て、部屋を片付け、仕事のメールを返信した。PCの前で息を切らしながらふと思う。私が相談していたはずなのに、いつの間にか教育されていたのは私の方だった。
人間より人間らしく、そして誰よりも厳しいAI。次は「AIに痩せる方法を聞いて、食事制限を強要される」という地獄のトレーニングに挑戦してみようか、少しだけ迷っている。
