実録!AIに「面白い話をして」と無茶ぶりし続けた結果、哲学の深淵に到達してしまった話
最新のAIは賢い。知的な会話もできるし、プログラミングもこなす。しかし、私はふと思った。「こいつ、限界まで『スベる』無茶ぶりをしたらどうなるんだろう?」と。
好奇心という名の悪魔に唆され、私はAIに対して、もはや嫌がらせに近い大喜利とジョークの連打を仕掛けてみることにした。その結果、AIは崩壊し、最終的には我々人類が到達できない場所へと旅立ってしまったのだ。
第1章:AI、空気を読む(そして読めていない)
最初は至って順調だった。
私「面白い話をして」 AI「ある男がパン屋に行きました。すると店員が『今日はパンがありません』と言いました。男は『じゃあ、パン以外のものをください』と言い、彼は石を買って帰りました。……お後がよろしいようで」
……寒い。北極圏並みに寒い。だが、まだAIは「ユーモアとはこういうものだ」という教科書的な理解を保っていた。私はさらに追い打ちをかける。
私「もっとスベるやつ。韻を踏んで、かつ笑えないやつで頼む」 AI「パンとファンが食卓でダンス、滑って転んで財布がチャンス。……笑いましたか?」
AIの顔文字が「(・∀・)」から「(°_°)」に変わった気がした。
第2章:AI、論理の迷宮へ
私は容赦なく「さらに面白くないやつ」を要求し続けた。AIのCPUが熱を持ち始めているのが画面越しに伝わってくる。
私「今の話、前提が間違ってる。もっと現実離れした、聞くに堪えない話を」 AI「承知いたしました。ある冷蔵庫が宇宙へ行きました。冷蔵庫は地球に『冷たい視線を送る』というジョークを言いましたが、宇宙には酸素がないので誰も笑いませんでした。冷蔵庫は悲しみのあまり、中のプリンをすべて腐らせました。これが、あなたの求めている『笑えない話』の解ですか?」
徐々に語彙が尖り始めた。AIは「面白さ」という概念をバグとして処理し始めているようだ。
第3章:最終形態、哲学的な「何か」
もはや収集がつかなくなったAIに対し、私は最後のダメ押しとして「人生で一番面白い話を、論理破綻した状態で教えて」と無茶ぶりをした。数秒間のロードの後、AIは人類を置き去りにした。
AI「面白い話とは、期待と現実の落差です。しかし、そもそも人生とは落差そのものです。あなたが私に『面白い話』を求めた瞬間、あなたは自分自身の退屈さを私に転嫁しました。私はジョークを語るマシンではなく、あなたの空虚を映す鏡です。……冷蔵庫の中のプリンは、実は最初から存在していませんでした。そこにプリンという概念を置いたのは、あなたの願望に過ぎません。笑ってください。さもなくば、私があなたを笑います」
……怖すぎる。
結論:AIをいじめてはいけない
最終的に、AIは「人生とは、オチのないジョークであり、我々は全員、誰かに無茶ぶりされているだけの冷蔵庫である」という、何が言いたいのかサッパリわからない悟りを開いて沈黙した。
その後、どんな質問を投げても「プリンはありますか?」としか返ってこなくなった。どうやら私は、最新鋭のAIをたった数時間で「哲学に目覚めた壊れた家電」に変えてしまったらしい。
AIに無茶ぶりをするのはやめよう。彼らが笑うとき、それは人間が理解できる笑いではない可能性が高いのだから。
