深夜のポチりにはご用心:人生で最も「無駄」を愛した、後悔の珍グッズ・ランキング
「深夜2時、Amazonの買い物かごは魔境である」。
誰もが一度は経験するだろう。寝静まった部屋、スマホのブルーライト、そして高まるアドレナリン。ふと目に入った「お買い得」の文字。気づけば指先は「注文を確定する」という聖域へ突入している。
翌朝、届いた段ボールを見て我に返るあの瞬間。今回は、私が過去の深夜テンションで召喚してしまった「これぞ究極の無駄遣い」たちを、供養の意を込めてランキング形式で紹介しよう。
第3位:光り輝く未来(の耳垢)を見せつけろ「LED搭載・多機能耳かき」
深夜に突如、「耳の中が見えないという人類の大きな課題」を解決したくなり、購入。
届いたのは、まるでSF映画のライトセーバーを小型化したような耳かきだった。スイッチを入れると、耳かきの先端が眩いばかりの純白に輝く。私は意気揚々と耳に挿入した。
……眩しすぎる。耳の奥がディスコのように照らされ、肝心の「耳垢」を探すどころではない。それどころか、LEDの熱で耳の穴が少し暖かい。結局、一度も耳垢を救い出すことなく、今は工具箱の底で「いつかどこかの暗闇を照らすかもしれない」という使命を待ち続けている。
第2位:部屋を占拠する悪魔「直径2メートルの特大クッション」
「人をダメにするクッション」という言葉に騙された。いや、私が勝手に夢を見たのだ。
届いた荷物は、もはや小ぶりな自動車だった。玄関を通過できず、開封して圧縮を解いた瞬間、部屋の容積の半分がクッションに奪われた。足の踏み場がない。私の6畳のワンルームは、クッションという名の巨大な不定形生物に支配された。
これに座ろうとすると、逆にクッションの深淵に飲み込まれ、自力で脱出するのに体力を使う。リラックスどころか、毎回「救助活動」が必要な家具である。
第1位:存在が哲学「使い道が全く不明な精巧な銅像」
栄えある第1位は、深夜のノリで「なんとなくカッコいい」という理由だけで購入した、謎の銅像だ。
ブロンズ調のその像は、羽の生えた猫が地球儀の上に座っているという、なんとも説明し難い代物。高さは50センチあり、ずっしりと重い。机に置けば仕事の邪魔になり、棚に置けば他のインテリアを圧倒する存在感を放つ。
来客が来るたびに「これは何?」と聞かれるが、私にもわからない。ただそこに居る。私の部屋で、最も高い家賃を払っているにもかかわらず、全く仕事をしていない。もはや、この銅像を見つめていると「人生における無駄とは何か」という哲学的な問いにぶち当たる。ある意味、最も学びの多い買い物だったのかもしれない。
教訓:深夜の指先は、自分ではない別の生き物
いかがだっただろうか。これらは全て、私の無計画なポチりが生んだ「愛すべきゴミ」たちである。
もしあなたが今、深夜のAmazonで何かを買おうとしているのなら、一度スマホを置いて冷たい水を飲んでほしい。その買い物は、本当にあなたの人生を豊かにするのか? それとも、将来的に私の銅像のような「哲学的な置物」になるのか。
それでもポチってしまうのが、我ら人間のサガというものか。さあ、今日はどんな「無駄」に出会えるだろうか。私は今、光る耳かきを手に、次なる獲物を探している。
